恋も愛も憧れも、全部

推しを取り戻す記録

2016-11-18

11月17日、NACSⅩⅩを見るために新幹線に乗ってひとりで仙台へ。

宇都宮あたりから平地の紅葉がきれいになって、新白河、郡山あたりでは真っ赤や黄色いっぱいの木が「秋のピークですよ」って言ってるようだった。久しぶりの東北新幹線、北へ向かうのは良いなって。

 

仙台は曇りで、ところどころ雲の切れ間から空が見えるものの暗い空で、まあNACSで洋ちゃん来るしそうだよね、なんてひとりで笑いそうになった。

 

手袋無し、冬コート無しで外を歩いていたらやっぱり寒くて、とりあえずあったかいの飲みたくてコーヒー屋さん。

今回はファンレター出すんだ、と気合いいれて買ったレターセットにリーダー宛のお手紙を書こう。下書きは昨日作ったから清書だ!

 

 

 

そんなときに、信じられない訃報を見てしまった。

 

雨宮まみさん。

 

雨宮さんが書く文章をとても楽しみに待っていた。

弱っている人をあたためて、栄養を補ってくれる、背中をさすりながらそっと押し出してくれるような文章に何度か泣いた。

最近はご自身がとても楽しそうだと伝わってきて、わたしも今をもっと楽しまなきゃとか、すでに30代楽しいって思うのに40代に入るとどうなるんだろうワクワク、って読んでいて気分が明るくなることが何度もあった。

 

いろんな気持ちに気付かせてくれたのに、もっと読みたかったのに。

これから、いろいろあるけど人生楽しいってこと、もっと聞けると思ったのに。

まだ40歳になったばかりじゃないですか。

 

 

うまく感情の消化ができなくなってしまって、しばらく頭が働かなかった。さっききれいだと思った秋の色は消えてしまった。なんでこのタイミングで知ってしまったんだろう、とさえ思った。

 

すごく楽しみに来た仙台。絶対笑えるはずのイベントにこんな状態で行って、ちゃんと思い切り笑えるのか。

ああどうしようどうしよう。

ツイッターを見ていたら、TLでさっき動揺していたアカウントさんが次々といつも通りのツイートをしている。でも、いつも通りの中に苦しいツイートも混ざってる。そうだよね、自分の人生をちゃんと生きなきゃいけないんだ。

 

すっかり冷めてしまったコーヒーを飲みながら、レターセットの封を開けて、ファンレターの清書をしはじめる。丁寧な字になるように、書き間違えないように。

20周年おめでとうと、これまでリーダーから受け取ったいろいろなことへの感謝を文字にしていたら、気持ちが落ち着いてきた。こんなに幸せな気持ちにしてもらってきたのだから、ちゃんと歩かなきゃいけない。わたしはわたしの今に戻らなきゃいけない。

 

それと。好きなもの、こと、ひとにちゃんと好きだって伝えなきゃいけない。そう雨宮さんの文章から受け取ってきたじゃない。

「ありがとう」と「さようなら」は伝えてたいときに伝えなきゃって、そんなことグッモーエビアンでヤグも言ってた気がする。

今日はここまで来たことに意義があるのかも、きっと彼らなら楽しませてくれるだろうし、そんなに気負いしなくてもいいかな、なんて少しリラックスできてきた。

 

 

仙台ⅩⅩは、やっぱりさすがの内容だった。

 

わたし的、ベストオブバカ2016(褒め言葉)、シゲちゃん。わたしの中ではトロッコ乗り遅れのシゲちゃんを超えた。バカさ以外でも、かっこいいな、すごいなって思うシゲちゃんがいて、ハイライトをシゲちゃんが結構持っていった回。

安田さんもバカ(褒め言葉)。ちょっとリーダーに何してくれてんのよ(と思いつつガン見)ってところがあり。また、ちょいちょいいいこと言う。安田先生のお話しはいつもよい。

洋ちゃんは、まず衣装が素敵。いいデザインのお洋服だったな。3階で見てたから双眼鏡で全身見たかった。いっぱい笑ってたけど、ちょっと咳することが多かったので養生してね。

音尾さんは、楽しそうで何より。かっこいいもあるし末っ子かわいいポジションが多かったしがんばれーもある。他のメンバーは回によって楽しさに若干のバラつきがありそうだけど、音尾さんは毎回いいのでは?って思った。

リーダー。亡くなったお父様の話をした、最後の挨拶が良すぎる。なぜこうもタイミングよく、刺さる話をしてくれるのか。また心を持っていかれちゃったじゃないか。

 

 

舞台上に並んでいる5人を見ていて、音尾さんが80歳になる2056年まで、絶対に生きてって思った。彼らは髪の毛がどうとかの話をして笑っていたけど、とりあえず生きててって心の中で何回も唱えてた。

そして、2056年を見たいからわたしも生きてようって思った。この会場にいる人たちも、がんばって生きてって思った。

叶わないわけない。

だって「僕たちにはハッピーエンドが約束されてる」んでしょう。

 

 

会場を出たら、3分の1くらい欠けた月がきれいに見えていた。

コンビニで買った缶ビールを持って、ホテルまで歩きながら、生きてって月に願うのと、生きようって月に決意するのとを繰り返しながら涙が止まらなかった。